重油がJA所有のタンクから流出 原因は金属パイプの盗難か

山梨県北杜市のJA梨北が所有するタンクから重油が流出し、職員らが撤去作業に追われました。
今のところ農作物への影響は確認されていません。
一方、流出の原因は真ちゅうでできたパイプが盗まれたこととみられJAは警察に相談しました。

26日夕方、北杜市高根町のJA梨北が所有するタンクから農業用の水路に重油が漏れているのを近隣住民が発見しました。

27日、施設ではJAや市の職員などが油の沁み込んだ土の撤去や仮設の水路を設置する作業に追われていました。

流出量や範囲は調査中で分かっていませんが、タンクが長年使われていなかったことから中に入っていた重油は少量だったとみられています。

JAによりますと今のところ農作物への影響は確認されていませんが、定期的に見回
りを行って状況を確認するということです。

一方、油が漏れ出た原因は…

記者:
「油が漏れたタンクを見てみると2か所のパイプがなくなっていることがわかります」

去年8月の画像にはパイプが確認できますが、きょう27日に撮影した画像では無くなっています。

タンクのパイプは真ちゅう製で何者かに盗まれたとみられ、JAは被害について警察に相談しました。

なお、北杜市では今年、消火栓格納庫に収納されている消火ホースのノズル「管そう」の盗難も相次いでいます。

この「管そう」も今回盗まれたとみられる重油タンクのパイプと同じ、真ちゅうでできていて、北杜市では今年、高根町で28件など少なくとも85件の被害が確認されています。

被害額はおよそ170万円にのぼっていて、市は順次アルミ製のものを補充するなど対応しています。

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