２０２２年、群馬県太田市のラーメン店で店長の男性を包丁で刺し殺害したとして殺人の罪に問われた元従業員の男に対し前橋地裁は２７日、懲役１１年の判決を言い渡しました。
太田市吉沢町のラーメン店元従業員・藤井翔平被告（３２）は、２０２２年１０月、太田市飯田町のラーメン店「ばりきや太田店」で、店長の真下陽介さんの首や胸などを包丁で刺し殺害したとして、殺人の罪に問われたものです。
これまでの公判で検察側は心神耗弱状態だったことをふまえ懲役１５年を求刑。一方、弁護側は心神喪失状態だったとして無罪を主張していました。
２７日の公判で橋本健裁判長は、藤井被告の精神障害が動機形成・意思決定に対しかなり強い影響を及ぼしていたとしたものの、正常な心理に基づいた部分も残っていたと説明しました。
そして、妄想型統合失調症のため心神耗弱の状態にあったと認められるとし、懲役１１年の判決を言い渡しました。
なお、弁護側は「控訴するかどうかは本人と相談して決める」としています。
