【独自】車道に突然シニアカー…交差点の真ん中で堂々とノロノロ運転 なぜ?専門家「車だと思って運転している」西宮市

高齢者がシニアカーに乗り、道路を走行する危険な運転が相次いでいます。

兵庫・西宮市で18日午後2時半ごろ、車の助手席から撮影された映像を見ると、交通量の多い道路の右折レーンをシニアカーがゆっくりと進んでいくのが確認できます。

車を運転していた女性は、当時の状況を「買い物帰りに車で走っていたら、車道を走るシニアカーが突然現れまして、右折しようとされているっていう状況でした」と振り返ります。

運転している紫色の上着を着た人物は、前の車に近づいていき、その後、右折したといいます。

シニアカーが走っていたのは、阪神電鉄今津駅から約600メートル離れた場所です。

目撃者は、「一番は『怖い』でした。本当に怖かったです。ドキドキが止まらなかったです。(車の)運転者もシニアカー乗ってる方も事故を起こさないように運転できたらっていう感じ」と当時の心境を語りました。

シニアカーによる危険な運転は、ほかにも。

栃木・鹿沼市で撮影された映像では、雨が降る中、車道の真ん中をシニアカーがゆっくりと進んでいく様子が確認できます。
運転しているのは黒い上着を着た男性で、傘をさしているためか、後ろの車には気づいていない様子です。

さらに、福岡・北九州市では、信号が赤にもかかわらず、交差点に進入するシニアカーも。
すぐそばを車が次々と通り過ぎていき、非常に危険な運転です。

こういったシニアカーによる危険な運転が相次いでいる理由について、交通事故鑑定人・中島博史さんは「もう完全に車だと思って運転してしまってます。座って四輪の乗り物だから自動車と同じように走ればいいと考えてしまっている可能性がある」と解説します。

シニアカーは、道路交通法上歩行者扱いとなっているため、歩道を走行しなければなりません。

中島さんは、「危険な運転をしているシニアカーを目撃した時は、速やかに警察に通報することが望ましい」としています。

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