30代、病気療養で3年ほどブランクがあり、なかなか正社員になれません。非正規職も視野に入れるべきでしょうか…。

ブランクで左右される理由

ブランクがある人、ない人を比べると、ない人の方が有利な傾向にあります。そもそも、なぜ会社はブランクがある人を選ばない傾向があるのでしょうか。以下で理由を解説します。

今後の健康状態を心配される

病気療養によるブランクは、今後の健康状態も懸念されます。仮に復帰したとしても、またすぐに休んでしまうのではないかと会社側も心配します。健康な人と比べるとリスクが大きいため、会社側も気を使ってしまうかもしれません。

病気療養から復帰したい場合は、体調が万全であるとアピールすることが大切です。療養期間中に病院に通っていた場合は、体調に問題がないことを証明できるものを準備して見せると効果的かもしれません。

ブランクありから正社員になる方法

ブランクがあっても正社員として働ける可能性は十分にあります。以下では、ブランクがあっても正社員で働ける方法を紹介します。

ブランクOKの求人を探す

どうしても正社員で働きたい場合は、「ブランクOK」と書いてある求人を探しましょう。ブランクがあってもできる仕事は、未経験者や初心者向けのものもあります。

それゆえ、マンツーマン指導を行うなど教育体制が充実している場合も多く、安心して働けるのが特徴といえるでしょう。まずはどんな仕事があるのか、求人サイトやハローワークで探してみましょう。

ブランク期間に学んだことを伝える

仕事をしていない期間に勉強をしたりスキルを身に付けたりしていれば、アピールするとよいでしょう。特にやりたい仕事が決まっている場合は、自分が身に付けたスキルが今後どのように生かせるかまで話せると採用される確率が上がると考えられます。

病気療養で休んでいる期間も勉強ができなかった場合は、今の自分が持っているスキルで会社にどのように貢献できるのかを伝えるとよいでしょう。

非正規雇用として働く選択肢

もちろん、パート社員やアルバイトが悪いというわけではありません。非正規雇用にはメリットもあります。

まず、正社員に比べて柔軟な働き方がしやすい点がポイントです。「子どもの学校行事で土日に休みたい」など、正社員より融通が利きやすい傾向があります。

また、パート社員やアルバイトでも賞与やインセンティブを支給している会社もあります。求人を探す際は待遇をよく確認しましょう。

プライベートと仕事を両立させたいのであれば、パート社員やアルバイトもおすすめです。今後の健康状態が気になるのであれば、非正規雇用で無理なく働くのも一つの手でしょう。

とはいえ、非正規雇用は収入が安定しにくく、正社員と比べると生涯賃金は1億円以上違うともいわれています。また、非正規雇用の場合、雇用期間に定めがあり、不安定であることもデメリットだといえるでしょう。

メリット、デメリットを把握したうえで、非正規雇用を視野に入れるのか検討するとよいでしょう。

自分に合った働き方が大切

ブランクがあっても働ける仕事はたくさんあります。正社員でも非正規雇用でも働くことに変わりはありません。ブランクを経て仕事を探す際は、自分がどんなことをしたいのか、働く上で何を一番重視するのかをもう一度考えてみましょう。

ブランクがあるからといって後ろ向きになるのではなく、今の自分にはどんなことができるのかと前向きに考えるのも採用されるポイントの一つです。自分に合った働き方を探しましょう。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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