広島市のタクシー強盗 容疑者の男「逃げ切れないと思った」 出頭時の所持金は100円程度

広島県警広島東署

 広島市東区の路上で停車中のタクシーで運転手にはさみを突き付けて現金を奪ったなどとして強盗容疑で逮捕された同市西区の無職の男(40)が出頭した理由について「逃げ切れないと思い、どうしようもなく諦めた」という趣旨の供述をしていることが27日、県警への取材で分かった。

 広島県警によると、男は26日午後0時半ごろ、南区の交番に出頭。当時、100円程度しか所持していなかった。広島東署は23日の事件発生後に現場近くのコンビニのトイレで男物の衣類やはさみを発見し押収。24日には男が写ったタクシーの車載カメラの画像を公開していた。

 男は23日午後2時25分ごろ、東区二葉の里3丁目の路上に停車中のタクシー車内で運転手男性(70)にはさみを突き付け、「刺すぞ」などと言って、現金1万2千円を奪い、運賃1630円を支払わなかったとして26日に逮捕された。

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