H&M、3─5月営業利益が予想下回る 株価急落

Marie Mannes

[ストックホルム 27日 ロイター] - スウェーデンのファストファッション大手H&Mが27日発表した第2・四半期(3─5月)決算は営業利益が市場予想を下回った。

6月の売上高(現地通貨建て)が悪天候などの影響で前年同月比で6%減少するとも予想。市場では通期の利益率目標を達成できないとの見方が浮上し、同社の株価は14%近く急落している。

H&Mは2024年の営業利益率目標(10%)を堅持すると表明したが、達成の難易度が増したとの認識を示した。材料費や為替レートなど外部要因が予想以上の悪影響を及ぼす見通しという。

同社はファッションブランド「ザラ」を展開するスペインのアパレル大手インディテックスに業績が見劣りすることが多い。中国のファッション通販「シーイン」も欧州事業を急ピッチで拡大している。

3─5月の純売上高(現地通貨建て)は前年同期比3%増。全ての顧客グループで売り上げが伸びたほか、全ての地域で前向きな傾向が見られた。

営業利益は71億スウェーデンクローナ(6億7250万ドル)。前年同期の47億4000万クローナから増加したが、LSEGがまとめた市場予想の平均73億7000万クローナを下回った。

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