「資生堂さんからパワーを…」アン・シネが“全身ピンク”でプレーしたワケ

アン・シネが資生堂カラーでプレー(撮影:佐々木啓)

<資生堂 レディスオープン 初日◇27日◇戸塚カントリー倶楽部 西コース(神奈川県)◇6697ヤード・パー72>

化粧品メーカー大手の資生堂が主催する「資生堂 レディス」の初日が終了した。この日、全身ピンクウェアでプレーしたアン・シネ(韓国)は2バーディ・3ボギーの「73」。1オーバー・62位タイで2日目に進む。

決して好発進ではないが、シネの表情に悲観の色は見えない。「先週と比べてショットの調子が良くなってきています。グリーン周りやグリーン上も対応できているので、ある程度自信を持ってプレーできているかな」。2戦連続予選落ち中のシネだが、復調の兆しが見えている。

前半の17番、18番で連続バーディを奪取。1アンダーでハーフターンしたが、後半はピンの旗が大きく揺れるほどの風が吹き始めた。「後半は風が強かったので、ちょっと番手の選び方をミスしたところと、あと方向ですかね。風で間違えてミスがあった」。バックナインはノーバーディ・2ボギー。あす以降も風に対するジャッジが求められる。

課題として挙げたのはショートアイアンだ。この日のパーオン率は55.5%と2打目以降の精度に苦しんだ。「このあとはショートアイアンとかを調整をします。距離も長いので、“ガマン、ガマン”のゴルフで、チャンスを取りながら、短いところでパターを入れてバーディを獲っていければいいかな」と、予選通過がかかる2日目へ意気込んだ。

プレーもさることながら、ギャラリーの視線を釘付けにしたのは、全身ピンクのド派手ウェア。「小さい頃から商品を買っている」と資生堂の化粧品を愛用しているシネは、「資生堂さんのパワーをもらって、きょういいスコアで回れるかなと思って(笑)」と“資生堂パワー”を得るために、サンバイザーからソックスまでの全身を同社のイメージカラーであるピンク一色でそろえた。「(パワーをもらう)つもりでいたんですけど、まだまだでした」と苦笑いを浮かべた。

あすのウェアカラーを聞いてみると、「迷っています…。あしたは雨模様なので…」と困った表情を見せる。「レインウェアを着ないといけないと思うので、(レインウェアを)着やすい感じにしようかなと思っています」。ウェアの色はまだ決まっていないが、パンツスタイルが予想される。きょうのような華やかな“衣装”というワケにはいかないが、そのぶん、プレーで観客を魅了したい。(文・高木彩音)

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