ヤクルト畠山コーチが突然の退団 原因は金銭トラブルか…水原一平事件では「畠山は大丈夫か?」との声が

畠山和洋は15年には打点王のタイトルを獲得した(C)共同通信社

何があったのか。

ヤクルトが27日、畠山和洋二軍打撃コーチ(41)の退団を発表したのだ。球団は、6月30日限りでチームを去る理由を「一身上の都合」としたが、さる球界関係者がこう言う。

「健康上の問題ではないかと心配する声も上がっているようですが、原因は金銭トラブルだと聞いています。以前からチーム関係者、選手、裏方のスタッフ、OBに対してカネの無心に回っているという話があった。そうやって積もり積もった借金が数千万円にまで膨れ上がったといいます。一般人も巻き込んでいるようで、そこから借金の踏み倒しのようなトラブルになったのではないか。一部週刊誌が取材に動いているという話も出ていました。実は畠山は、26日に球団から事情聴取を受けている。それを受けての退団発表ですから、球団も庇いきれない問題が生じたのは確かです」

■現役時代は「戸田の問題児」と呼ばれる

畠山コーチは、2000年のドラフト5位で岩手・専大北上高からヤクルトに入団。二軍時代はギャンブルにのめりこみ、遅刻とサボリの常習犯、「(ヤクルトの二軍施設がある)戸田の問題児」と言われた。それを根気強く指導したのが当時二軍監督だった小川淳司現GMで、その小川GMが一軍ヘッドコーチに昇格した08年からレギュラーに定着し、15年には打点王のタイトルを獲得。4番打者としてチームの優勝にも貢献した。

しかし、年俸1億円を軽く超える高給取りになってからも、なにかとギャンブルや金銭にまつわるウワサが絶えなかった。海の向こうで大谷翔平の元通訳、水原一平の悪事が露見した際には、球界OBの間で「畠山は大丈夫か」との声も出ていたほどだ。

19年に現役を引退し、20年からヤクルトの二軍打撃コーチに就任。今季で指導者5年目を迎えていたが、かつての主砲は思わぬ形でユニフォームを脱ぐことになった。

◇ ◇ ◇

現役時代の畠山コーチについて、小川淳司元監督、荒井幸雄元打撃コーチは「指導者をやっていて、手を上げたのは後にも先にもアイツだけ」などと話していた。その昔、それほど素行が悪かった。「札付きの問題児でした。二軍時代はデーゲームなのに、酒の臭いをプンプンさせて寮に朝帰りするのは日常茶飯事。当然、遅刻も多かった。練習もしないでパチンコ店に入り浸り、サボるためなら平気でウソをつく」とはチーム関係者。

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