韓国・済州島で「中国人観光客のマナーが良くなった」評価続々、その理由は?

23日、韓国・中央日報は「最近、韓国の人気観光地・済州島を訪れる中国人観光客のマナーが良くなったと評価する声が上がるようになった」と伝えた。写真は済州島。

2024年6月23日、韓国・中央日報は「最近、韓国の人気観光地・済州(チェジュ)島を訪れる中国人観光客のマナーが良くなったと評価する声が上がるようになった」と伝えた。

済州観光業界によると、中国人観光客の行動に変化が見られるようになったのはコロナ禍以降で、中国人観光客の主軸が1980年代初め~2000年代生まれの「MZ世代」にシフトしてからだという。

ある市内のカフェでは、「中国人の団体がオーダーの順番をきちんと並んで待っており、割り込んだり、大声で歌ったりという過去によく見られた行動は見られない」という。カフェ経営者は「数年前までは中国人が騒いで他の客に迷惑を掛けることが多かったが、今は比較的、秩序を守るようになり、騒ぎを起こすこともなくなった」と話す。ある市内の自営業者は「ネット上では中国人の両親が路上で子どもに排便をさせる様子を撮影した動画が拡散されるなど、ひどい観光客も一部では見られるが、数年前から若者を中心に態度が変わっているのは確かだ」と話している。

道路を横断する際はきちんと横断歩道を渡るなど、車道に出たりせず交通ルールをきちんと守る観光客の姿も目撃されている。暑いからといって、上衣を脱いで裸になったり、Tシャツを半分まくり上げ腹を出したまま観光地を巡ったりする観光客の姿はあまり見られなくなったという。

一方で、中国人観光客の済州旅行での支出は減っているという。今年1~4月に済州を訪れた中国人観光客は外国人観光客(54万392人)の78.6%を占める。このうち80%以上がMZ世代中心の個人旅行だと、業界は分析している。「MZ世代はショッピングよりも観光名所巡りを好むため、金を使うことがあまりない」と記事は説明している。また、中国内の景気低迷も外国観光消費を萎縮させる要因となっているとしている。中国人が多く訪れる繁華街近くで商売をしている店主は「相対的に使えるお金の少ないMZ世代が多いため、3年前に比べ売り上げは30%ほど減少したが、若者層が増え続けているので期待を抱いている」と話している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「『比較的』秩序を守るだって(笑)」「この前、路上排便のニュースがあったばかりなのに、何を言ってるんだ」「一部のごく少数の中国人が秩序を守っているようだ」「じゃあ中国人と仲良く遊んでなよ。我々は済州には行かないから」「中国人専用観光地、済州島」「済州は韓国の島だけど、島内の不動産の半分は中国人のものになっている。不動産取得を阻止しないと、そのうち中国のものになってしまう」などの声が寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

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