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埼玉・新座市で、5台の防犯カメラが捉える中、盗んだ商品の代金を電子決済で払ったフリをする男が目撃されました。
24hホルモン直売所 新座254号のオーナーは、「『あ、これはやったな』って。悪意を感じますね」と話します。
バレバレなのに、なぜ支払うフリをするのでしょうか。
6月11日、ホルモンの無人販売所に現れた男は、続々と商品を取り出し、棚の上に積み上げていきます。
ポケットから出てきたのはスマートフォンで、レジの端末に近づけ、料金を電子決済で支払うようなしぐさを見せます。
客が電子決済をすると、店のオーナーに通知が来るはずですが、オーナーによると「通知が来ない」といいます。
男は、電子決済のフリをしていただけでした。
男は、合計7600円分の商品を保冷バッグに詰め込みます。
オーナーは「決済をしないのに、自分は盗んだ物を良い状態で食べてやろうみたいなのがうかがえる」と話します。
被害に遭った店によると、同じ男とみられる盗難は1カ月前にも起きたといいます。
無人販売所での窃盗被害は、支払ったフリの犯行も多く、1000円札を取り出したものの入れず、お金を入れたと思いきやチラシの切れ端を入れた人もいるといいます。
なぜ支払ったフリをするのか、明星大学心理学部心理学科・藤井靖教授は、「お金を払わないで帰るってこと自体が何か自分にとって刺激的で、カメラがあるのはわかっていてもやってしまって申し訳ないというよりは、さらに2回、3回(窃盗)行為を続けていくための言い訳としての払うフリみたいなことがあるのかもしれないなと思う」と解説します。
防犯カメラを意識した上で、言い逃れをするための行為なのでしょうか。
警察は、窃盗の疑いで捜査しています。