福岡空港に屋台コンシェルジュ 外国人観光客に発信

福岡の夜を彩る屋台。

外国人観光客にも屋台の魅力を知ってもらおうと27日、福岡空港に屋台コンシェルジュが誕生しました。

福岡空港国際線ターミナル。1階到着ロビーにある観光案内所に、27日、「屋台コンシェルジュ」と書かれたポスターが貼りだされました。

福岡市では現在101軒の屋台が営業しています。

去年、福岡市が旅行者を対象に行なったアンケート調査では、屋台に対しおよそ8割の人が良いイメージを持っていると回答。

一方で、情報が少なく、「屋台情報の発信」が必要とされていることが明らかになりました。

そこで、福岡市は屋台の魅力を外国人観光客にも発信しようと、「屋台コンシェルジュ」の設置を決めたのです。

福岡市経済観光文化局の山喜多洋一さんは「屋台って昼間は何もない道路に夜になると突然現れます。外国の方には驚かれる。昼間やってないのか?と聞かれることもありますけども」と話します。

年間100回、訪日外国人向けの「屋台ツアー」を行なっているブルース・メンデルさんも講師として参加します。

ブルースさん「ラーメンを頼むとき麺の硬さはいつも何を頼んでいますか?」

屋台コンシェルジュ「カタ」

ブルースさん「カタじゃないとダメ、ぜひカタを頼んでみてって紹介してあげて」とアドバイスします。

座学のあとは、赤坂駅から歩いて約10分、長浜屋台街で現地研修です。

午後6時半、準備が整った屋台にお客さんとして入ります。

屋台コンシェルジュ「外国の人は来てる?」

屋台の店主「香港韓国台湾の方が多いですね。」

屋台コンシェルジュ「どんなメニューが人気ですか?」

屋台の店主「焼きラーメンですね」

外国人にも人気の焼きラーメンを頂きます。

屋台コンシェルジュたちは「おいしい」「色んなものをシェアして」「こういう食べ方が楽しいですよね」と屋台の感想を述べていました。

この夜、長浜や裏中洲など3軒の屋台をはしごし、屋台への理解を深めていきました。

27日午後1時すぎ屋台コンシェルジュの案内がスタートしました。

屋台コンシェルジュ「(英語)屋台に行ったことはありますか?」

韓国からの旅行客の女性2人は「SNSにある情報より現地の最新情報が聞けて良かった」と感想を述べました。

福岡空港国際観光案内所屋台コンシェルジュの豊島慶子さんは「色んな方が屋台にやってくるので会話を楽しんだりローカルな雰囲気を楽しむことができると伝えました。」と話し、同じく屋台コンシェルジュの峰聖子さんは「なかなか屋台のことをご案内する機会もなかった。昔に比べてとてもキレイになっているので安心して美味しいものを召し上がっていただけるよう、積極的に案内していきたいと思います。」と意気込みを語りました。

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