富士山で見つかった3人の遺体 26日搬送された遺体は東京の会社員の男性(53)と判明

富士山で見つかった3人の遺体。静岡県警は26日搬送された遺体が東京都の会社員の男性だと発表しました。

石田和外アナウンサー:
「山岳遭難救助隊の隊員が、山頂を目指して登っています」

富士山の静岡県側の火口付近で見つかった、登山者とみられる3人の遺体。

能地 優アナウンサー:
「救助に向かったブルドーザーから山岳遭難救助隊とみられる方々が出てきました」

昨夜、救助隊の隊員たちが5合目の富士宮口に、1人の遺体を搬送しました。

山崎琢也記者:
「遺体を乗せたとみられる車が御殿場署に入る。これからここで遺体の身元確認が行われる予定」

男性の身元判明

警察は27日、搬送された遺体が東京都日野市の会社員の男性(53)と発表しました。

男性は22日に山頂で撮ったとみられる写真を家族に送ってから連絡が取れなくなっていました。

その後、県警は24日に富士山火口で男性の遺体を発見。

その際に他の2人の遺体も見つけたということです。

3人は火口の底に横たわっていた状態で、それぞれ数メートルから数柔十メートル離れた場所にいたといいます。

山小屋の代表は

東富士山荘 米山千晴代表:
「いっぺんに3人見つかったのは初めて」

男性以外の2人は死亡して数カ月が経過しているとみられることから、3人はそれぞれ別のグループとみられています。

男性は須走口から山頂へ向かい、目的はスキーだったといいます。

東富士山荘 米山千晴代表
「この時期になると火口付近しか雪はない。その方午前10時に最後の写真を奥様に送っているということで、見たところはやはりご来光の写真が映っていました。これは山頂まで行ったんだなと」

27日は天候などの影響のため山頂での活動ができず、残る2人の遺体は28日以降に搬送する方針です。

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