「何度目かの改造手術」デーモン閣下、早期のがん手術を公表… 元メンバーを肺がんで亡くし、啓発活動を始めた過去

6月26日、ロックバンド「聖飢魔II」のデーモン閣下が、公式サイトを通じて、早期のがんが見つかったため、入院・手術を受け、5月下旬に退院していたことを公表した。

「デーモン閣下に関するご報告」として、《デーモン閣下(悪魔。アーティスト。10万61歳)は今年2月に、日頃よりお世話になっているかかりつけ医に勧められて、内視鏡による検査を致しました。その際、本来の検査目的ではない部位において早期の癌を見つけることができました》と経緯を説明。

4月から5月にかけて検査入院と手術をして、5月下旬に退院したことを報告するとともに、

《デーモン閣下は、厚生労働省「上手な医療のかかり方大使」を5年、広島県「がん検診啓発特使」を12年間務めており、その活動の中で「かかりつけ医を持つことの必要性」や「がん検診を定期的に受けて早期に発見すれば治る可能性が高い。」ということを訴えてきました。

そのため、実体験として「かかりつけ医の勧めにより受けた検査で早期のがんを発見できて、手術により完治できた。」ということを公表することで、より強いメッセージを伝えられると考えましたので、この度ご報告させて頂きました》

とつづった。

「デーモン閣下は『世を忍ぶ仮の姿』である小学3年生から5年生までを広島で過ごしており、2012年7月から広島県の『がん検診啓発大使』をつとめています。閣下が大使を引き受けた背景には、2012年6月、聖飢魔IIの元構成員でギタリストのガンダーラ(・サンゲリア・チグリス・ユーフラテス)金子こと、金子周平さんが肺がんで亡くなったことが関係しています。

かつての同士をがんで失った経験から、閣下は、12年にわたってがん検診啓発大使の活動を続けているのでしょう」(芸能ライター)

Yahoo!ニュースのコメント欄には、閣下のがんの「早期発見、退院」を喜ぶ声とともに、過去の経緯を知るファンから、

《(ガンダーラ金子氏の)闘病中は聖飢魔IIとして発売するCD等にそっと応援メッセージを載せたりしていた。そのことをきっかけに長年、癌検診の大切さを訴える活動をしてきた閣下。その活動のおかげで早期発見できたと思うと胸が熱くなります》

などのコメントも寄せられた。

デーモン閣下自身も、先の報告に続けてコメントを発表。

《何度目かの「改造手術」であった。驚いた諸君も多いであろうが、ビックリすることはない。いまや日本人の2人に1人はがんにり患する時代。人間のからだを借りて活動している吾輩にも順番がやってきただけのことである》

と自身の身に起きたことを冷静に説明し、がんはステージ1での早期発見だったことや、転移などもなかったことを報告。そのうえで、あらためて「かかりつけ医」と「検診」の重要性を説いた。

復活は「寒い季節にならないうちに」だという。何度目かの「改造手術」を経て、さらにパワーアップしたデーモン閣下の姿に期待したい。

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