青山修子/柴原瑛菜、パリ五輪出場権獲得!テニスでは、錦織圭、大坂なおみ、内島萌夏に続き5人目<SMASH>

開幕まであと1カ月と迫った「第33回オリンピック競技会」(パリ五輪)に向けて、女子テニスの青山修子(ダブルス世界ランキング26位/36歳)と柴原瑛菜(同27位/26歳)が出場権を獲得したことが6月27日、日本テニス協会より発表された。これによりテニス競技では、男子の錦織圭、女子の大坂なおみ、内島萌夏に続き5人目となる。

今回の選出は同26日深夜、国際テニス連盟(ITF)から日本テニス協会への通知で明らかになったもので、青山と柴原は女子ダブルスの選手として出場権を得た。

ただ、正式に出場が決まったわけではなく、今後日本テニス協会から日本オリンピック委員会(JOC)に必要な書類を提出し、JOC内での決裁後に「パリ2024オリンピック TEAM JAPAN(日本代表選手)」として認定されることになる。

世界でもトップレベルに入る青山と柴原のコンビ。WTA(女子テニス協会)のワールドツーでは、2019年の天津大会(中国)を皮切りに、2023年8月のモントリオール大会(カナダ)まで実に優勝10回を誇る名コンビ。また、23年には四大大会の一つである「全豪オープン」で準優勝。柴原では22年「全仏オープン」の混合ダブルスで優勝も経験している。
今シーズンは柴原がシングルスの戦いに軸足を置くため2人によるツアー大会出場はまだないが、4月の「ビリー・ジーン・キング・カップ」(女子国別対抗戦)では日の丸を背負って約半年ぶりにプレー。その時はカザフスタンのペアに敗れたが「大事な場面でどうするか二人で詰めて、戦力になれるようなダブルスを作っていきたい」と青山はさらなる強化を口にしている。

一方、アメリカ生まれの柴原は東京五輪出場を視野に21歳の時に日本国籍を選択。その夢が叶い21年の同五輪に青山と組んで出場するも、のちに銀メダルを獲得するベリンダ・ベンチッチ/ビクトリア・ゴルビッチ(スイス)を相手にマッチタイブレークの末に惜敗した。それだけにパリ五輪への思いも強いはずだ。

現在、テニス界は「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/7月1日~14日)の開幕を控えて多くの大会が芝のコートで実施されてきたが、パリ五輪の会場となるのは「全仏オープン」が行なわれるローランギャロスのクレーコートが舞台。そのためパリ五輪出場を目指す選手にとっては調整が難しいとされるが、20年の全仏ではベスト8をマークしている青山/柴原だけに、苦手意識はないはず。二人の戦いぶりに注目したい。

日本テニス協会によると選手選考に関わる今後のスケジュールは以下のようになる

【選手選考に関わる今後のスケジュール】

◆7月8日:この日までにITFが未決定の出場枠の再配分を行なう(パリ五輪のスポーツエントリー締め切り日)

◆7月19日:この日までにITFが締め切り後の再配分を行なう

◆各種目の1回戦終了まで:欠場に関する選手変更を行なう

◆7月24日:混合ダブルスのエントリー締め切り

◆7月27日~8月4日:パリ五輪テニス競技実施

構成●スマッシュ編集部

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