盲導犬、新たな生活スタート 視覚に障害ある人と訓練終えた盲導犬ペアの門出祝う<仙台市>

視覚に障害のある人たちと訓練を終えた盲導犬が、新たな生活をスタートさせた。

その門出を祝う出発式が、仙台市で27日開かれた。

27日、仙台市青葉区のホテルで開かれた出発式。

盲導犬、新たな生活スタート

参加したのは、宮城・秋田・山形・岩手・福島の視覚に障害のある盲導犬ユーザー8組だ。

昨年度、日本盲導犬協会仙台訓練センターでペアを組む盲導犬とハーネスを持った歩き方などの訓練を修了し、新たな生活をスタートさせた。

式では、盲導犬と歩く喜びと、支援者への感謝を伝えた。

盲導犬とペアを組んだ人

「東京に旅行に行き、プロレス観戦に行きました」

石巻市の若山 崇さん(55)とラブラドール・レトリーバーのオス3歳のダンデ。

若山さんは、30歳の時に難病「網膜色素変性症」を発症。

現在は、右目でうっすらと光を感じられる状態だ。

今から8年前、47歳の頃から盲導犬ユーザーとなり、ダンデが2頭目だ。

盲導犬は、視覚に障害のある人たちが安全に歩くための手伝いをするのが役割で、その活動期間はおよそ8年と言われている。

石巻市の若山 崇さん(55)

「私は全く見えないので、ダンデが私の目の代わりになって、私が他の匂いや音を楽しみながら、2人で楽しめるんじゃないか 。これからがとても楽しみ」

日本盲導犬協会仙台訓練センター・根本学センター長

「安心して視覚障害の方が盲導犬を持てる仕組みづくりをしなければならない。受け入れの拒否などがない、安心して楽しく住める社会作りをしていきたい」

日本盲導犬協会によると、昨年度末で盲導犬を必要としている人は全国におよそ3000人いるが、盲動犬は全国で796頭、宮城県内では18頭にとどまっていて盲導犬不足が課題となっている。

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