パリ五輪出場をかけ夢の9秒台に挑む…富山市出身“走る銀行マン”福島聖選手 6/27開幕の日本選手権

陸上男子100メートルで富山市出身の「走る銀行マン」福島聖選手が、27日開幕した日本選手権に出場します。
パリオリンピック出場をかけ夢の9秒台に挑みます。

26日、富山市五福の陸上競技場で黙々と調整を行っていたのは、富山市出身で陸上男子100mの福島聖選手。
陸上100メートル走の自己ベスト記録、10秒17を持つ富山県最速のスプリンターです。

高校時代はインターハイで優勝するなど将来を期待されるなか地元の富山大学に進学し、一昨年4月に富山銀行に入行しました。
平日は午後3時まで高岡市の本店で勤務し、その後練習を行っています。

Q入社3年目、仕事を終えて練習するのは慣れた?
*福島聖選手
「慣れました。入社1年目は慣れるのに大変だったが、社会人は練習時間が限られるので、短い時間でいい練習ができるかという考え方に変わった。入社3年目になって慣れてきた」

銀行マンと短距離ランナーを両立する福島選手。
その原動力は、幼い頃から抱き続けてきたオリンピックへの憧れです。

*福島聖選手
「自分が今まで陸上を続けてきたのは、幼い頃から五輪に出たいという気持ちがあって、今でも持ち続けているからこそ陸上を続けている。(日本選手権に)出るからには目指したい」

27日開幕した日本選手権は、パリオリンピックの代表選考を兼ねたレースです。
男子100mは、既にサニブラウン選手が代表に内定していて残り2枠の争いとなっています。
この大会で代表入りを決定する条件は、参加標準記録10秒00を切っての優勝です。

Q9秒台まで残りの0.17はどのくらいの差?
*福島聖選手
「だいたい2m。あと1歩。(自己ベストの)10.17から考えるとあと1歩先にいければ9秒台。その1歩がかなり大きい」

夢の9秒台へ。
週末の日本選手権には、富山大学陸上部の後輩も応援に駆けつけます。

*富山大学陸上部の後輩
「(福島選手が)走っているのを見ていて、調子が上がってきているなと感じる。富山の代表として頑張ってほしい」
「決勝で良い走りをしてほしい」

*福島聖選手
「決勝に行ったことがないので、まずは決勝に進みたい。この1年やってきたことを出し惜しみなく発揮したい。精一杯頑張ります。応援よろしくお願いします」

27日新潟県で開幕した陸上の日本選手権。
花形種目の男子100mは29日土曜日に予選と準決勝が行われ、勝ち進めば日曜日に決勝に出場予定です。
念願の決勝進出を期待です。

© 富山テレビ