Mrs.GREEN APPLEがホンダの新型「フリード」のCM音楽「familie(ファミリエ)」制作 楽曲に込めた思いをメンバーが語る

by 編集部:塩谷公邦

2024年6月27日 実施

ホンダの新型「フリード」のCM楽曲を担当したMrs. GREEN APPLEのメンバー3人が新CM発表会に登場

本田技研工業は6月27日、新型「フリード」の6月28日発売に先駆け、東京青山にある「ホンダウエルカムプラザ青山」にて、新CM発表会を実施した。

会場には新CMを書き下ろしたアーティスト「Mrs. GREEN APPLE」のボーカル&ギターの大森元貴さん、ギターの若井滉斗さん、キーボードの藤澤涼架さんが登場。新型フリードのために書き下ろした新CMソングに込めた思いを語った。

新型フリード エアー
新型フリード クロスター

──デビュー以来楽曲を作る際に心がけてきたことは?

大森さん:基本的に僕が作詞と作曲を手がけていて、結成したときが16歳の高校生だったのですが、その時から5年後、10年後も歌っていておかしくないような楽曲を書いていきたいなとずっと思っていました。それは今も変わってなくて、今の感情を書きながらも、未来の自分がきっと聞いても“そうだよなっ”て思えるような、何かどこか自分に対して書いているところもあると思います。

大森元貴さん(ボーカル&ギター)

──その時その時で描く未来が変わったりもするのでしょうか?

大森さん:でもなんかこうでありたいなとか、きっとこれは忘れちゃいけないなみたいな、そういう自分を奮い立たせる指針みたいな意味でも書いてる部分はすごく多いんだろうと思います。

若井さん:11年一緒にバンドやっていますが、当時から書いている楽曲の芯の部分、大森が伝えようとしてる部分はズレてないなってずっと感じています。

藤澤さん:レコーディングとかはお互い歌詞を読み合って、ここはこういう意味だよね?と共有してますね。

若井滉斗さん(ギター)

──今回のようなCMコラボレーションの楽曲を制作する際は、作曲に対する意識の違いはあるのでしょうか?

大森さん:ないような……でもあるのかな? やっぱり1つ題材を用いるので、自分の中で共通項があるものだったり、そうだよなって腑に落ちる部分での作業だと思うんですけど、コラボレーションだから!といって全部何かひっくるめてもそのことだけを書こうみたいなことはあまり意識していなくて、自分が生活して生きてきた中で、この理念が一緒だなとか、何かきっと通ずる部分があるなっていうところとリンクをさせて書く感じですね。すごくきっかけを与えてもらっているような、そんな感覚ですね

──大森さんご自身の中のものが改めて浮き彫りになるという感じ?

大森さん:そうですね。自発的に自分らのアルバムの曲を書くのとは違い、こういう題材が与えられたときに、そっかそれは確かに自分の中にもしっかりとあるなみたいな確認をするところから、共感をするところからやっぱり始まっていくので、普段の制作のスタイルとは根幹は一緒なんですけれど、やっぱりそのきっかけをもらっている感じですね。

藤澤涼架さん(キーボード)

──新型フリードの新CMを手掛けるにあたり、どんな思いで作られたのでしょうか?

大森さん:今回「familie(ファミリエ)」という楽曲で、ドイツ語で「家族」という意味なのですが、家族といってもいろんな形がありますし、家族がどうよりも“つながり”みたいな意味で、人と人とのつながりになる温かいものみたいなものから着想を得ましたね。

──歌詞や曲を通じて伝えたいメッセージは?

大森さん:クルマはもちろん運転する方だけじゃなくて、後部席に乗るお子さんや恋人だったりとか、いろいろな方と共有する場所だったり、自分だけの時間にもなれる場所であったりすると思うので、愛だったりつながりだったりとか、自分を思い返すような、そういうものが伝わるといいなと思って書きました。「僕に運ばれる街」という歌詞があるんですけど、車窓と言うか、小さいお子さんが後部座席から窓を見たときに、景色がワーッて変わっていく様子って、なんか僕はすごく絵画のようだなって思えて、なんか景色を運んでいるみたいな。そういうのが目に浮かんだので、それを温かく鮮やかな楽曲として描けたらいいなって思いました。

──新型フリードを実際に見た感想は?

大森さん:すごく上品だと思いまして、すごくクリーンな印象で、誰にでも似合うような上質さを感じました。

若井さん:めちゃくちゃ素敵な親しみのあるデザインですね。僕のお気に入りはライトなんですが、かわいらしさもある。2台ともそれぞれが本当にさまざまなシチュエーションにマッチするような、いろんなところに出かけたくなるようなデザインだと思います。クロスターはキャンプとかアウトドアに行きたくなるし、エアーは街中に合うデザインだなと思います。

──収納スペースの広さもポイントなのですが見た感想は?

藤澤さん:キーボードを担当している藤澤としては、楽器をたくさん詰めるなって思いました。僕はキーボードを3枚、いや4枚使うときもあるので。あと楽器って結構大きいのでプレーヤーの方にもぴったりですし、あと空間が広くてたくさん荷物を積めるので、ご家族の皆さんもそうですし、アウトドア好きだよっていう人、あと1人でお買い物たくさんするのが好きだよって人にもおすすめだと思いました。

──これからどのような曲で、どんな風にファンの方々と向き合っていこうと考えていらっしゃいますか?

大森さん:やっぱり常にそのときの自分たちが胸を張って出せる、この曲が好きだなって思える楽曲をちゃんと出せていけたらなと思いますし、ライブもたくさんしていますので、たくさんファンの方たちと楽しい思い出を作れたらなと思います。昨年も今年も上半期はすごくファンの存在に助けられ、支えられたのを実感させていただけたので、本当に楽しいものだったり、皆さんと一緒に思い出を作ることをこれからも大切にしていけたらなと思っています。

──新型フリードの新CM曲「ファミリエ」を聞いてくれる皆さんに向けてメッセージを

大森さん:何か誰かに会いたくなったりとか、誰かと一緒に何か大切な1ページを築きたいとか、当たり前の日々の中にすごく温かいものが詰まっているんだなというのを、ふと思い返していただけたらなと思っております。

若井さん:今回のCMそして「ファミリエ」を通して少しでも幸せだなぁと感じてくれたら僕たちもうれしいです。

藤澤さん:今回のCMはもちろん、僕たちのライブであったり、テレビパフォーマンスであったり、それから音楽活動以外のところでも、もっとたくさんの皆さんに出会って、ミセスを楽しんでいただけるように活動を頑張っていきたいと思います。

Mrs. GREEN APPLEは2013年結成。2015年にミニアルバム「Variety(バラエティ)」でメジャーデビュー。2020年7月8日にベストアルバム「5」をリリース後、およそ1年8か月の休止期間を経て、2022年3月に活動を再開。7月4日にミニアルバム「Unity(ユニティ)」のリリースとともに復活ライブ「Utopia(ユートピア)」を開催。結成10周年となる2023年7月5日には、アルバム「ANTENNA(アンテナ)」をリリースし、最大規模のアリーナツアーと初のドームライブ「Atlantis(アトランティス)」を開催。また「ケセラセラ」で日本レコード大賞を受賞し、「ダンスホール」でNHK紅白歌合戦に初出場。2024年は4月にリリースしたシングル「ライラック」以降、5か月連続で新曲をリリースすることを発表している。さらに主要ストリーミングサービスでは、計18曲が総再生数1億回を突破。リリースした楽曲の総再生数は73億回超え

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