チュニジア大使が小山市の専門学校で特別講座「グローバルな視点養う」

とちぎテレビ

学生たちにグローバルな視点を養ってもらおうと、小山市の専門学校で27日、北アフリカの国、チュニジアの大使による特別講座が開かれました。

小山市にある中央AI専門学校で開かれた特別講座には、学生のほか市民も参加しました。データサイエンス科などがあるこの専門学校ではグローバルな視野を持つ次世代の人材育成を目指していて、駐日チュニジア特命全権大使のアハメッド・シャッフラさんが「チュニジア・多様な遺産」をテーマに講演しました。

シャッフラ大使は、チュニジアが1956年にフランスから独立した歴史をはじめ、北アフリカ最古といわれるイスラム教徒の礼拝場、グランド・モスクがあるカイルアンといったチュニジアが誇る8つの世界文化遺産があることなどを学生たちに伝えました。また食文化も豊かで、良質なオリーブオイルやマグロが特産です。日本とは再来年(2026年)、外交関係樹立70周年を迎えるといいます。

学生からチュニジアの若者について質問が出され、大使はチュニジアも若者が少なく就職先も少ないことが課題であること、日本とチュニジアの若者が地球温暖化や軍事進攻などグローバルな問題を一緒に考える姿勢が大切だと呼びかけました。

最後は学生たちがチュニジアの国旗を手に大使を見送り、大使も笑顔で応えていました。

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