県内で多発する水難事故に備え県防災航空隊と高山市消防本部は27日、高山市国府町の宮川で合同の救助訓練を行い、連携を確認しました。
訓練には県防災航空隊と、高山市消防本部・水難救助隊ら合計24人が参加。増水した宮川に入った釣り人2人のうち1人が流され、もう1人が中州で救助を求めていると想定して行われました。
ロープを体に縛り付けた消防隊員らが川に入り、流された釣り人を受け止め、岸へ引き上げて救助。つづいて救助要請を受けて飛来した防災ヘリからロープで隊員が降下し、釣り人に安全帯を装着するなどして、ヘリにつり上げて救出しました。
高山消防署国府分署の大洞祐二分署長は「無理に増水した川に入らない。気象情報に注意し、線状降水帯やゲリラ豪雨など、常に災害に備えてほしい」と話しています。
県内では、2024年5月に下呂市で4歳の女の子が用水路に落ちて死亡したほか、6月16日には美濃市の板取川と長良川で外国人男性2人が死亡、25日には高山市の飛騨川でアユ釣りの男性が流され死亡しています。