マカオ治安警察局が管理売春事案1件摘発…中国人旅客の男女3人逮捕

マカオ治安警察局が管理売春事案1件摘発(写真:マカオ治安警察局)

 マカオ治安警察局は6月26日、同月22日に管理売春事案1件を摘発し、20〜30代の中国人(中国本土からのインバウンド旅客)の男女3人(男1人、女2人)を逮捕したと発表。

 同局によれば、前月(5月)中国本土から違法売春目的でマカオ入りしているという女(A)を名指しする市民による通報があったという。6月19日、同局の警察官がカジノIR(統合型リゾート)が集積するコタイ地区でパトロールを行っていた際、女Aが別の女(B)とともに通行人に対して声がけを繰り返ながら、近くにいる見張り役とみられる男(C)と会話をしているのを発見したとのこと。しばらくして女Aが客の男とともにホテルの客室に入ったことを確認。その後、警察官がホテル客室内で両人に事情を聞いたところ、いずれも性的サービスの途中だったことを認め、客室内から大量の避妊具、女Aのハンドバッグの中から今回の報酬とみられる1500香港ドル(日本円換算:約3万円)の現金が見つかったため、関係する人物を逮捕するに至ったという。

マカオ治安警察局が管理売春事案1件摘発(写真:マカオ治安警察局)

 同局による調査で、女Aと女Bは友人関係にあり、女Bが中国本土で男Cと知り合った際に男Cがマカオで違法売春に従事するための手配を行っていることを知り、女Aを誘って3人でマカオ入りすることになったことが判明。3人は5月中旬にマカオへ滞在した後、一旦は中国本土へ戻っていたが、6月15日に再びマカオ入り。これまでに女2人は約3万香港ドル(約60万円)の報酬を得て、このうち半分を男Cに支払っていたという。このほか、客の男にホテルの部屋の用意がない場合、費用を払って男Cが宿泊していたホテルの部屋を使用していたとのこと。

 男Cは女2人が違法売春に従事していたことは知っていたが、2人に対するサポート提供については否認しているものの、同局では捜査で得られた情報から男Cの関与は明らかとし、管理売春罪で検察院送致する方針とした。

© 大航海時代新聞出版社有限公司