両陛下使用くわ、箱を県庁で展示 植樹祭の成果継承 7月10日から

全国植樹祭で使われた木製品。お手植えで使われたくわ(奥)やお手播きの種入れ(手前右)、おしぼり受け(同左)を展示する

 5月に岡山市内で開かれた「第74回全国植樹祭」の岡山県実行委員会は27日、天皇、皇后両陛下による「お手植え」「お手播(ま)き」で使われた県産ヒノキ製のくわや箱を7月10日から県庁1階県民室で展示すると発表した。植樹祭の意義を伝えるパネルも併せて設置し、開催成果の継承につなげる。

 57年ぶり2回目の県内開催となった植樹祭では、県の木のアカマツや少花粉ヒノキといった苗木6種類と種子4種類が植えられた。展示では両陛下がお手植えで土をかぶせたくわをはじめ、お手播きの種を入れた器、おしぼり受けを公開。苗木を植えた木箱や樹種を示すプレートも並べる。

 パネルは式典の様子を写真で伝えるとともに、県内6カ所での地域植樹、大会シンボルの木製地球儀の県内巡回展示といった記念事業も紹介。県民の緑化意識向上を図った取り組みを伝える。

 実行委事務局の県全国植樹祭推進室は「植樹祭の効果を終了後も継続させ、森林や樹木の保全を考えてもらうきっかけにしたい」としている。

 展示は土日曜と祝日を除く8月9日まで。午前8時半~午後5時15分。

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