【オリックス】宮城大弥が復活勝利 リハビリを振り返り「野球の楽しさに気づけた」

オリックス・宮城大弥

オリックスの左腕エース・宮城大弥投手(22)が27日のソフトバンク戦(京セラ)でケガからの復帰登板を果たし、5回を2安打無失点、6奪三振の好投で4月21日以来の3勝目をマークした。

左大胸筋の損傷で離脱し、5月8日以来のマウンドも落ち着いていた。150キロ前後のストレートとスライダー、チェンジアップを織り交ぜ、持ち味を発揮。初回に森の3号2ランなどで3点の援護をもらうと、4回には二死一、二塁から甲斐をチェンジアップで空振り三振に仕留めてピンチを切り抜けた。

宮城は「投げ終えてよかった。全体的にどのバッターとも勝負できたところはよかった。いい緊張感でした」と汗を拭った。50日ぶりのマウンドで85球を投げた。中嶋監督は3回か4回で交代させる考えだったが、続投を志願し、4回のピンチでは「最後の最後で一番のベストボールというか、その打席の中でいい球がいって結果につながった」と鷹の強打線を封じ込んだ。

リハビリ中は「正直、面白くない日々。投げられないですし、キャッチボールとか普通の練習ができない。その日々が続くとなったら面白くなかった。でも投げられるようになってから野球の楽しさに気づけたと思う」。5月10日に出場登録を抹消され、6月19日の二軍戦で実戦復帰。故障者続出で借金生活に苦しむチームを救うべく21日から一軍練習に合流し、復帰登板で価値ある勝利をつかんだ。

苦難を乗り越えて帰還したエースは「安堵感というより携わってくれたトレーナーさん、チャンスをいただいた監督、コーチに感謝したいと思います。僕自身というよりチームが一つひとつ勝つことが大事。少しでも連勝を多くしたい」と巻き返しを誓った。

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