バレー男子日本代表、準決勝進出!カナダに完勝で2大会連続メダルへまた前進 最多26得点の石川祐希「目標は決勝」【ネーションズリーグ】

■FIVBバレーボールネーションズリーグ 男子ファイナルラウンド 準々決勝 日本 3ー0 カナダ(日本時間28日、ポーランド)

世界のトップ16チームによるバレーボール最強国決定戦、ネーションズリーグの男子大会準々決勝で、日本代表(世界ランク2位)はカナダ(同9位)と対戦。負ければ終わりの一戦で日本はセットカウント3ー0(26-24 、25-18、26-24)のストレート勝ちを収め、準決勝進出を決めた。

スタメンは主将の石川祐希(28)、セッターには関田誠大(30)、山内晶大(30)、小野寺太志(28)、西田有志(24)、大塚達宣(23)、リベロは山本智大(29)が起用された。

予選ラウンドではフルセットの末、カナダに敗れた日本は第1セット、出だしで石川にアクシデント。ドイツのシュワルツ(29)のスパイクが石川の顔(左目の近辺)を直撃し心配されたが、笑顔でプレーを再開した。石川はその後、スパイクやブロック、さらにサーブで得点を重ね、日本がリードする。終盤、同点に追いつかれたが、最後は石川のこの日10得点目となるサービスエースで、第1セットを先取した。

第2セットは、序盤競り合うも大塚のバックアタックが連続で成功するなど11‐9とリードする。中盤では小野寺の速攻、ブロックでリードをさらに広げると、途中出場の宮浦健人(25)がサーブでカナダをゆさぶるなどし、セットポイントを握る。最後は、第1セットで2得点だった西田のスパイクが相手コートに突き刺さり、25‐18で奪い王手をかけた。

第3セットはサッカー張りの足でつなぐレシーブで堅いディフェンスを見せるもカナダのサーブに苦戦し、中盤までリードを許す。しかし終盤に石川のサービスエースなどで同点に追いつくと日本の守護神・山本が好レシーブを連発し得点につなげ逆転。デュースにもつれるも、最後は石川が決めた。会場が雨漏りで中断するなどのハプニングもしばしばあったが、今の日本チームに影響なし。ストレート勝ちで準決勝進出を果たした。

試合後、石川は「隙を見せたらやられるっていうところはみんな頭の中にあったと思いますし、点数が開いたとしてもしっかりと気を抜かずに、どんなプレーも先に繋がってくる気持ちでやれたのが良かった。僕たちの目標は決勝進出なのでそれを達成するための準決勝にしたいと思います。もう一度サイドアウトを切るバレーを続けていきたい」と語った。

日本は30日に、29日に行われるスロベニア(同3位)とアルゼンチン(同8位)の勝者と、メダルを懸け準決勝を戦う。
※世界ランキングは試合前時点

【日本の得点(上位)】
石川 26点
大塚 10点
西田 7点
小野寺 7点

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