中国が世界で初めて月の裏側からサンプルを採取した。25日（火）、再突入カプセルが内モンゴルの田舎に着陸、月面の、まだほとんど調査されていない地域の岩石と土壌のサンプルを地球上に持ち帰ったかたちだ。
北京の宇宙プロジェクトが入手した同サンプルによって、月と地球の初期の歴史に関する長年の謎が明らかになる可能性があるものの、中国がこの発見に関して、世界の科学者らと協力するのかは不明となっている。
英レスター大学で天体物理学、宇宙科学を専攻するマーティン・ベアストウ教授はこう語る。「これは中国による偉業ですね」「月からのサンプル回収はどんなものでも困難ですが、通信が特に難しい裏側から回収するというのは、他のどの機関も成し遂げていないことでした。技術的な真の偉業と言えます」
