武田修宏氏が指摘する日本代表が警戒すべき〝最終予選の伏兵〟「今までは楽勝の感じがあったが…」

アジア最終予選に臨む日本代表

要警戒の意外な相手とは? 9月からスタートする2026年北中米W杯アジア最終予選の組み合わせ抽選が27日にマレーシア・クアラルンプールで行われ、日本はオーストラリア、サウジアラビア、バーレーン、中国、インドネシアと同じC組に入った。

今大会からアジアの出場枠が4増の8・5に拡大し、最終予選は18チームが3組に分かれる方式に変更。上位2チームが出場権を獲得し、3、4位がプレーオフ(PO)へとまわる。日本が苦手とする中東勢が揃ったB組や、アジアカップ王者カタールと対戦するA組は回避できたが、オーストラリアとサウジアラビアはともに前回カタールW杯に出場している強豪だけに激戦は必至だ。

さらに武田氏は〝伏兵〟の存在に警鐘を鳴らす。「インドネシアというと今までは楽勝みたいな感じはあったけど、そういう状況ではなくなってきている」と指摘。「もともと激しさと個人技があり、それが強化されている。この前のアジアカップでも日本は苦戦した。組織力もある」と実力を評価する。

インドネシアは元韓国代表指揮官の申台龍(シン・テヨン)監督のもと急成長を遂げており、アジアカップで対戦した際には3―1で勝利したが強度の高さに手を焼いた。U―23アジアカップで4強に進出するなど若手も台頭しており、決して侮れない相手だ。

また、近年伸び悩む中国やアジアカップ決勝トーナメント1回戦で完勝したバーレーンも「8・5枠に広がって国を挙げてやってくる。最終予選に向けて(選手に払う)お金を釣り上げるとかもあるのでは」と〝資金力〟を警戒する。

武田氏は「森保監督も最終予選は大変な試合になってくる、何が起こるか分からないと話していた。楽には勝たせてくれない」と強調。難敵を撃破して8大会連続のW杯切符をつかめるか。

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