【北九州記念】ジャスパークローネ 連覇へ好気配 高野助手「ここ目標に立ち上げた」団野も手応え「いい感じ」

 連覇へ向けて気配を上げてきたジャスパークローネ(撮影・石湯恒介)

 「北九州記念・G3」(30日、小倉)

 連覇に向けて態勢万全だ。ジャスパークローネは27日、栗東坂路で団野を背に単走。馬なりながら、ラスト1Fは12秒0と軽快に伸びて、好調を伝えた。今週からスタートする夏の小倉で、2年連続のサマースプリントシリーズ制覇に向けて好発進を狙う。

 連覇を狙うジャスパークローネは、団野を背に栗東坂路へ。スピード感あふれるキビキビとした脚取りで駆け上がり、4F53秒8-38秒7-12秒0の加速ラップをマークした。2週連続で感触を確かめた鞍上は「先週はいつもと比べると…というところがありましたが、今週はだいぶ手応えもありましたし、時計も速かったですね」とジャッジ。「メンタルもだいぶ落ち着いていると思いましたし、いい感じでいけそうです」と納得の表情を浮かべた。

 昨年はCBC賞、北九州記念を制してサマースプリント王に輝き、その後は国内外のG1を転戦。「タフなローテーションでも最後までしっかり頑張ってくれました。結果は出ませんでしたが、馬も僕もいい経験になりました」と、昨夏から主戦を務める団野は収穫を実感する。「海外でもスピードは通用すると感じました。サウジ(4着)では番手から競馬できたので、無理して何が何でもというわけではないです」と、レース運びの引き出しも増えている。

 目指すは2年連続となる夏の短距離王。3月のアルクオーツスプリント11着以来の実戦だが、高野助手が「ここを目標に立ち上げた」と話すように、早くから照準を合わせて調整してきた。「サマースプリント王を目標にしています。ここで何とかポイントを取りたいですね」。充実感が漂う快速馬が、今年も機先を制して暑い夏を駆け抜ける。

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