【中日】気になる鬼門・甲子園で勝ち星なし 立浪監督「苦手はもちろん作ってはいけない」

甲子園でなかなか勝てない中日・立浪監督

立浪竜が正念場を迎えた。中日は27日の阪神戦(甲子園)に1―8で敗れて借金5。広島が勝利したため、首位とのゲーム差は「7」に広がった。

初回に無死一、二塁のチャンスをつかむも板山、細川、石川昂のクリーンアップが凡退。前日26日も初回一死満塁の先制機をものにできなかっただけに、立浪監督は「昨日、今日と初回ですよね。初回、チャンスをつくって点を取れなかったのが全てだと思う」と厳しい表情で語った。

相変わらずの得点力不足に悩まされている中日だが、気になるのが今季、阪神に3勝7敗2分けと分が悪いこと。特に甲子園では4敗1分けとまだ勝ち星を挙げていない。中日は4月に貯金を最大6まで伸ばして8年ぶりの単独首位に立ったが、4月19日からの阪神3連戦(甲子園)で3タテを食らってから下降モードに入った。ここまで阪神以外のセ・リーグ4チームには全て5割以上の対戦成績を残しているだけに、甲子園が鬼門となりつつある。

昨年、一昨年と立浪竜にとってはDeNAが天敵となっていた(2022年は6勝18敗1分け、23年は8勝16敗1分け)。それだけに「そこへの対策は当然していかないといけない」と中日サイドは開幕前からDeNA対策に本腰を入れていたが、阪神が天敵になってしまっては今季も上位進出は難しくなる。

「苦手はもちろん作ってはいけない。投手陣が昨日もそうですけど頑張ってくれている。打つ方がなんとかしていかないと」。甲子園で勝ち星がないことについて立浪監督はこう語ったが、阪神には昨年も9勝15敗1分けと苦戦している。混セにしがみつくためにも〝甲子園恐怖症〟を早めに克服したいところだ。

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