【都知事選】蓮舫氏に小沢一郎氏が〝ドブ板〟のススメ 猛追の石丸伸二氏と2位争い

蓮舫氏と小沢一郎氏

2位の座は譲らない――。東京都知事選(7月7日投開票)に立候補している蓮舫前参院議員(56)が27日、都内の事務所で立憲民主党の小沢一郎衆院議員(82)から激励を受けた。

小沢氏は蓮舫氏の出馬について「この選挙は党派でもって選挙してるわけじゃない」と断ったうえで「片方は自公にべったりでやっている。それに対抗する候補者が野党陣営の中から誰も出ないというのは寂しい話。蓮舫さんが決断してくれたので、とても僕は喜んでいる。それに勝たにゃいかんと思っている」と述べた。

また現職の小池百合子都知事(71)が公務を理由に街頭演説に積極的でないことについて「それは変な言い訳だね」と疑問を呈した。「任期満了の選挙なんだから、公務どうこうの話じゃない。選挙を一生懸命やって、都民のみなさんに訴えるのが一番の仕事なんだよ、今は。候補者なんだから。知事の仕事うんぬんというのは理屈にならない」と批判した。

徹底したどぶ板選挙で衆院当選18回を誇る小沢氏だけに黙っていられなかったのかもしれない。蓮舫氏には「ひたすら一生懸命に一人でも多くの人に会って。握手して『こんにちは』でも言って。それをこなす以外にはないんだろうな」とアドバイスを送った。

だが、蓮舫氏の街頭演説は平日は1回、土・日は2回というペース。前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)は1日に9~10か所、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)は1日4~5か所と比較すると頻度は少ない。一部情勢調査ではリードする小池都知事と蓮舫氏の一騎打ちの構図だが、石丸氏が勢いを増しているという報道もある。

石丸氏のハイペース街頭演説はまさにどぶ板選挙。街頭演説の回数が少ないことについて、蓮舫氏陣営の関係者は「蓮舫さんはノドを痛めやすい。それを考慮して本人と相談しながらやっている」と説明した。石丸氏についても分析。この日、石丸氏と蓮舫氏は時間差で石神井公園駅北口で街頭演説を行った。

「石丸さんの所も人が集まっているみたいだけど、蓮舫さんの3分の1ぐらい」(同)とまだまだ動員力は及ばないと分析する。

小池氏の最大ライバルとなるのはどちらか。

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