カップじゃなくて“アレ”を狙う!ショートパットの精度を上げる方法

トーナメントで優勝したプロが「パターが入ってくれました」とコメントしているのをよく聞く。これは、バーディを奪い、ボギー以上を叩かないためには、いかにパットが大事かということ。

パットが上達すれば、アマチュアなら10打縮めるのも夢ではありません!

“ティー当て”で集中力と精度が向上!

ボールとティーの距離は50センチくらいが目安。それより短い距離でもかまわない

ショートパットに悩んでいる人は、ボールの50センチ先にティーをセットし、それに当てる練習をしましょう。

真っすぐ打つことに集中できフェースの向きが安定する。カップの場合は打ち出しが多少ズレても入るが、細いティーは当たりにくいので高い精度が求められる

カップに比べて、ティーはかなり小さいですよね。ターゲットを小さくすることによって集中力が増し、ボールを真っすぐ打ち出すことに意識が向きます。

カップを狙うと体が流れやすいカップに入れようとすると、体が流れたり右肩が突っ込んだりしてフェース面がブレる。本番でもこのミスに注意しよう

加えて、カップを狙うと入れようとして体が流れやすくなりますが、ティーなら雑念が消え、強くしっかり打てるんです。

「右手1本で打つのも効果あり!」カップではなく、ティーを狙って打つ。パットの練習は単調だが、このように工夫すれば飽きずに長続きする

右手1本で打ち、右手首の角度をキープする感覚をつかんでから両手で打つとさらに効果的。私はこの練習で集中力と精度が向上し、好結果が出るようになりました。

いかがでしたか? ぜひ参考にしてみてくださいね。

林菜乃子

●はやし・なのこ/1997年生まれ、神奈川県出身。155㎝。18年にプロ入りし、その年のステップアップツアーで初優勝。21年はベスト10入りが3回と好調で、優勝まであと一歩。ユピテル所属。

構成=小山俊正、野中真一、編集部
写真=圓岡紀夫、相田克己

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