「転覆し、船底に人がつかまっている」河口でプレジャーボートが転覆 波やうねりほとんどなく…何が? 釣りの男性が肋骨骨折

鳥取県北栄町の由良川河口付近で26日、プレジャーボートで釣りをしていた男性がボートから落水、ボートは転覆し、男性が肋骨を折るなどのけがをする事故が発生しました。

境海上保安部によりますと、6月26日午後11時30分頃、鳥取県北栄町の由良川河口付近を航行中のプレジャーボートの乗組員から「航行中のプレジャーボートが鳥取県東伯郡北栄町所在の由良川河口付近で転覆し、船底に人がつかまっている。」旨の通報がありました。

転覆したプレジャーボートには男性(70代)1人が乗っていて、男性は27日午前0時4分頃、泳いで砂浜に上陸したということです。

男性は、寒気と腹痛を訴えていて病院に搬送されました。診断の結果、肋骨の骨折や、すり傷など1週間の入院加療の必要があるということです。

男性は、26日午後6時頃から釣りをするため、1人でプレジャーボートに乗船しマリーナを出港。由良川河口沖で魚釣りを行い、午後10時45分頃、釣りを終え帰ろうとしていた際、船尾から追い波を受け、バランスを崩して落水。その後プレジャーボートも転覆してしまったということです。

境海上保安部によりますと、事故発生当時の付近の天候は晴れ、北東の風2メートル、波やうねりはほとんどなかったということですが、海側と河口側の波が重なり、予想外の波が発生したのではないかとみています。

境海上保安部は、海の状況などをしっかりと確認しながら慎重に航行してほしいと注意を呼び掛けています。

© 株式会社山陰放送