CNNが大統領番記者の討論会場入り禁止、記者協会が強い懸念

[ワシントン 27日 ロイター] - 11月の米大統領選を前に、民主党のバイデン大統領と共和党のトランプ前大統領が27日に行う初のテレビ討論会を巡り、ホワイトハウス記者協会(WHCA)は、主催するCNNテレビが各メディアの大統領番記者が会場に入るのを拒否していることに強い懸念を表明した。

大統領番記者はホワイトハウスから取材許可証をもらって、国内外で常に大統領に同行しながらその一挙手一投足を報道する役割があり、重大なイベントの現場への立ち入りが禁じられるのは極めて異例。

WHCA幹事を務めるケリー・オドネル氏は声明で「番記者たちをスタジオに入れてほしいというわれわれの繰り返しの要請をCNNが断っていることを、WHCAは深く懸念している」と述べ、番記者は不測の事態が起きた場合、レンズやテレビ画像を通してではなく、現場で直接目撃してその事態の意味や自らの知見を提供するのが仕事だと強調した。

さらにオドネル氏は、バイデン氏とトランプ氏のどちらもWHCAの要請には同意していると付け加えた。

CNNは、コマーシャル放送中のみ番記者1名がスタジオに入って現場を見ることと、カメラマンの立ち入りは許可している。

© ロイター