日台友好の絆、再確認 元少年工ら ゆかりの地へ 大和市

大和市役所を訪れた台湾高座友の会の一行

戦時中、現在の座間市や海老名市にまたがり設置された高座海軍工廠で働いた台湾少年工の2世、3世らで組織される「台湾高座友の会」(何敏豪会長)の会員24人が16日、来日した。

同会は、台湾少年工の関係者と交流を続ける「日台高座友の会」(橋本吉宣会長)など日本側との交流と、台湾少年工ゆかりの地を訪問するために来日。16日にはレンブラントホテル海老名で歓迎交流会が開かれた。

翌17日には大和市役所を訪れ、古谷田力市長を表敬訪問した。意見交換の場では副市長や市議会の正副議長らも同席。古谷田市長は「この機会に台湾少年工ゆかりの地をご覧いただきたい。これからも日台の絆を大切にしたい」と話した。

その後、かつて地下工場があり、台湾少年工留日75周年を記念し顕彰碑が建てられた芹沢公園(座間市)や、空襲の犠牲となった少年工を供養する慰霊碑がある善徳寺(上草柳)を訪問。少年工の2、3世らの中には慰霊碑を初めて訪れた人も多く、建立の経緯について台湾高座友の会の何会長が台湾語で参加者に説明する一幕もあった。

一行を見送り、日台高座友の会の橋本会長は「次は我々が台湾を訪れ、日台友好の絆をさらに深めたい」と話した。

芹沢公園にある顕彰碑の前で

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