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郡山市逢瀬町夏出で造成中の大規模太陽光発電施設(メガソーラー)を巡り、県は27日、不正な工事で盛り土をしたなどとして、発注者に工事の中止指示を出したと明らかにした。県議会農林水産委員会で、県が概要を示した。
県によると、施工業者が土砂を固めるための転圧を適切に行わずに盛り土したほか、伐採で生じた木材を産業廃棄物としてチップにして処理しなければならないのに、盛り土に混ぜ込んで造成していた。
発注者は太陽Reserve3合同会社で、日本国土開発が施工を担当していた。中止指示は5月24日付。現在は工事を中止している状況。今後は発注者に復旧計画の提出を求める方針で、審査を経て工事再開を判断する。県に対して5月14日、情報提供があり、発注者に確認したところ、不正を認めたという。
県によると、工事を巡っては、県に不正情報が提供される前に、施工業者が盛り土の締め固めが足らないまま施工している不正が発覚。改善工事をしたが、工期が間に合わないとの理由で勝手に工事をやめた上、不正な工事をしていたとみられる。
造成工事は2020年4月に始まった。造成地の面積は約61ヘクタールで、東京ドーム約13個分の広さ。