レンコン焼酎 仕込み開始 茨城・土浦市企画 水戸の酒蔵、製造量昨年の1.5倍

レンコンを使った焼酎の仕込み作業を体験する小林勉副市長(右)=水戸市元吉田町

生産量日本一を誇るレンコンPRのため、茨城県土浦市が企画した地元産レンコンの焼酎「土浦恋婚(れんこん)」の仕込みが、明利酒類(同県水戸市元吉田町)で行われている。販売は今年で2年目を迎え、11月初めに発売する予定。昨年の売れ行きが好調だったため、製造量を1.5倍に増やし、販売エリアも県内全域に拡大する。

焼酎に使用されるレンコンはJA水郷つくば(土浦市)から1200キロを仕入れ、ふかしてペースト状に加工して冷凍保存した。仕込みは19日に始まり、解凍したペーストをタンクに入れ、あらかじめ仕込んでおいた米こうじと水、酵母と混ぜた。1週間後に蒸留し、約4カ月間熟成させる。アルコール度数は25度で、720ミリリットル入り約3000本を製造。1本1800円での販売を見込む。

同社などによると、昨年は販売開始後、約2か月で用意した1923本が完売した。大手スーパーや酒屋のほか、観光物産センターきらら館(同市大和町)などで販売される。

レンコン焼酎はほのかに甘い香りと味わいで、すっきりと爽やかな飲み口が特徴。初心者や女性でも楽しめるという。仕込みを体験した土浦市の小林勉副市長は「生産量日本一、品質も高いレンコンをPRし、今年もたくさんの人に楽しんでもらいたい」と話した。同社の加藤高蔵会長は「焼酎は原料がいいと出来も良くなる。土浦のレンコンは品質が良いので、出来上がりも日本一だ」と満面の笑みで話した。

同市の農産物を活用した焼酎は、そば焼酎の「土浦小町」に続いて第2弾となる。

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