温泉敷地内に1棟貸し宿泊施設、ペット同伴OK 6日オープン、BBQも対応

7月6日にオープンする「ゲストハウスHESTA板取川温泉」の外観=関市板取、板取川温泉

 岐阜県関市板取の板取川温泉に初の宿泊施設「ゲストハウスHESTA板取川温泉」が7月6日、オープンする。同温泉は日帰り入浴のみだが、敷地内の施設を改装し、ペット同伴宿泊を可能にする。人気観光スポット「名もなき池」(通称モネの池)など、板取地域の観光を滞在型で楽しめる拠点が新たに増えるとして、地元の期待を集めている。

 板取川温泉は、日帰り温泉施設の「バーデェハウス」とレストラン「シュトローム」「ヤウゼハウス」などの施設で構成し、HESTA大倉(大阪市)が運営する。かつて板取村が建てた木造平屋の「木工クラフト館」を改装。1棟貸しで、居間と畳の寝室の2部屋があり、面積約175平方メートル。ベッド3台、布団5組を備える予定で定員は8人。家族などグループで宿泊できる。宿泊料は1棟で1万5千円から。入浴や食事は敷地内のバーデェハウスやレストランの利用や、バーベキューも可能という。

 支配人の野口政明さん(54)によると、新型コロナウイルス禍から入浴客数が回復し、遠方の入浴客から宿泊ニーズがあったという。野口さんは「ペット同伴の宿泊施設は板取周辺に少ないのでは。愛犬などと自然を感じて、我が家のようにくつろいで」と利用を呼びかける。関市板取事務所の杉下誠所長(57)は「利用者に喜んでもらえるような施設になるよう、市としても応援したい」と話した。問い合わせはバーデェハウス、電話0581(57)2822。

© 株式会社岐阜新聞社