トヨタ自動車と豊田自動織機、デンソーの3社は27日、保有しているアイシンの株式を売却するとそれぞれ発表した。トヨタと豊田自動織機の2社は株式の一部を、デンソーは全株式を売却する。3社が売却する株の合計は、3386万2500株。需要に応じて売却するオーバーアロットメント分を含めると、総額は2千億円規模になる。
アイシンとしては、海外投資家など株主層の拡大を図る。売却する3社は、政策保有株の縮減による資本効率の向上を狙う。
今回の売却で、トヨタのアイシン株の保有割合(議決権ベース)は、24.8%から20.0%となる見通し。豊田自動織機も、7.7%から2.9%に低下する。
またアイシンは、1700万株、または1千億円を上限とする自己株式取得を発表した。加えて10月1日を効力発生日として、1株を3株にする株式分割を発表した。