池松壮亮らのカンヌでの映像&役所広司のコメントも! 映画『ぼくのお日さま』予告編解禁

映画『ぼくのお日さま』場面写真(C)2024「ぼくのお日さま」製作委員会/COMME DES CINÉMAS

奥山大史が監督・撮影・脚本・編集を務める、第77回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門正式出品作『ぼくのお日さま』より、役所広司や海外メディアからの絶賛コメントを収めた予告編、シーン写真10点が解禁された。

本作は、史上最年少で第66回サンセバスチャン国際映画祭の最優秀新人監督賞を受賞した奥山大史(おくやま・ひろし)監督の商業デビュー作。雪の降る街を舞台に、吃音をもつホッケー少年のタクヤ(越山敬達)と、フィギュアスケートを学ぶ少女さくら(中西希亜良)、そして元フィギュアスケート選手でさくらのコーチ荒川(池松壮亮)の3人の視点で紡がれる物語だ。

この度解禁された予告編は、先日開催された第77回カンヌ国際映画祭でワールドプレミア上映され、満席の客席からスタンディングオベーションであたたかい喝采をあびるシーンからはじまる。

続いて、昨年の第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞に輝いた役所広司が本作に寄せた「清潔で美しい映画でした。全ての俳優さんが魅力的でした」というコメントのあと、クロード・ドビュッシーの楽曲「月の光」と共に映し出される本編の美しい映像に、「絵に描いたように完璧」(VARIETY)、「一見かわいらしい映画だが、深く心に突き刺さる」(SCREEN DAILY)、「注目すべき新鋭の誕生」(DEADLINE)、「観客を温かい輝きで包みこむ」(the Hollywood reporter)、「アカデミー賞国際長編映画賞に選出すべき」(INDIEWIRE)、という海外メディアからの絶賛レビューが挟み込まれていく。

そして雪が積もる街の中、初めてのアイスダンスのレッスンに熱中するタクヤとさくら、そんな彼らに寄り添いながら導くコーチ荒川の姿を映し出し、「雪が降りはじめてから雪がとけるまでの、小さな恋たちの物語」というナレーションが流れて締めくくられる。

シーン写真10点は、眩(まばゆ)い光があふれるスケートリンクでアイスダンスのレッスンを受けるタクヤ、さくら、スケートのコーチ・荒川の姿を捉えたもの。初めてのペアダンスで戸惑いながらも、それぞれの想いを叶えるためまっすぐに進む彼らの姿が見るものを同じ光の中に誘い込むような、繊細で美しい瞬間を切り取ったカットとなっている。

なお本作は、現在開催中の第26回台北映画祭で「審査員特別賞」「観客賞」「台湾監督協会賞」のトリプル受賞を果たす快挙を達成。台湾国内で唯一の長編映画コンペティションである本映画祭の国際新人監督部門では、今年90ヵ国からエントリーされた388作品の中から10本の作品が選出、同部門に選出された『ぼくのお日さま』は、6月25日に行われた授賞式で見事3つの賞を同時受賞した。いずれの賞も日本人監督による作品が受賞するのは初となる。

映画『ぼくのお日さま』は、9月6日よりテアトル新宿、TOHOシネマズシャンテにて先行公開、9月13日から全国拡大公開。

※役所広司、海外メディアのコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■役所広司

清潔で美しい映画でした。全ての俳優さんが魅力的でした。奥山監督の俳優の自然な魅力を捉える見事な演出と映画的センスが素晴らしい。

■VARIETY

絵に描いたように完璧。それ以外無計画に感じられるものはない。

■SCREEN DAILY

一見甘くてかわいらしい映画だが、やがてより深く心に突き刺さる、心温まる作品。

■DEADLINE

奥山が注目の新鋭監督であることは間違いない。

■the Hollywood reporter

観客をノスタルジックな温かい輝きで包みこむ。

■INDIEWIRE

日本は、本作を最優秀国際長編アカデミー賞に選出するのが賢明だろう。

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