福島市職員が部活動指導へ、制度新設 7月から有償で顧問の役割

 福島市は7月1日、市職員が中学校の部活動指導員として有償で勤務できる「部活サポート職員制度」を新設する。働き方改革と副業制度の一環で、教員の負担軽減と長時間労働の解決を図るのが狙い。本年度は校長が推薦した市職員の中から最大5人を順次任用する予定。市が27日、発表した。

 部活動指導員はスポーツや文化、科学など各分野の知識や技能を持った人材を想定し、市の担当者は「教員の負担軽減だけでなく、子どもたちの技術向上にもつながる」と期待する。

 部活動指導員としての勤務時間は本来の業務以外の時間で週8時間、月30時間以内とし、年間の上限は336時間と定めた。市職員としての勤務がある日は1日3時間以内としている。

 部活動指導員は2017年に制度化された。ボランティアの外部コーチとは異なり、学校の職員とみなして部活動の指導に当たる。大会の引率や指導計画の作成、保護者への連絡、用具施設の点検、管理といった顧問と同じ役割を担う。

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