イヤホン着け自転車運転や並進、あわや衝突…生徒がマナー啓発動画作成 岐阜北高

啓発動画を撮影する生徒ら=岐阜市神室町、柳ケ瀬商店街

 自転車の安全な利用を呼びかけようと、岐阜市則武の岐阜北高校の放送部が、生徒に向けた啓発動画を作成した。7月5日に全校集会で披露する。

 生徒が通学路にしている同市の柳ケ瀬商店街の関係者から注意の電話が学校に入ったことを受けて、生徒指導主事の若狭幹大教諭が企画し、放送部に提案した。放送部は2年前にも自転車の交通事故防止を題材にした動画を作っている。

 動画はイヤホンを着けたまま自転車を運転し、同商店街で歩行者と衝突事故を起こしそうになった生徒が、地元の人の声や警察官からの注意を聞いて、安全運転をするようになるという内容。事故の再現とともに、商店街関係者の声や岐阜中署の担当者による自転車利用時の注意点のインタビューを入れた。

 動画は2日間にわたって撮影された。同商店街の劇場通りであった撮影では、部員約10人がカメラマン、出演者に分かれ、自転車をこぐ場面など四つのシーンを約2時間かけて撮った。一つのシーンに20分以上かけるなど何度も取り直して作り上げた。

 脚本を書いた2年生(16)は「自転車での並進やイヤホン着用運転は非常に危険。映像を見て、思いやりのある運転をしてほしい」と話した。

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