山本昌さん「良くない時こそ転機、自分信じて挑戦を」 岐阜・大垣日大高で講演

生徒1人にレプリカユニホームをプレゼントした山本昌さん(左)=大垣市林町、大垣日大高校

 プロ野球ドラゴンズで投手として活躍した山本昌さんが27日、岐阜県大垣市林町の大垣日大高校で講演した。全校生徒や教諭約1100人を前に「常に準備を怠らず、良い習慣を持てばチャンスは必ず来る」と語った。

 山本さんは神奈川県茅ケ崎市出身。高校卒業後、ドラゴンズに入団し、数々のタイトルを獲得。2006年には41歳1カ月でノーヒットノーランを達成し、14年には49歳0カ月で勝利投手となり、いずれもプロ野球の史上最年長記録を更新した。通算219勝を挙げ、引退後は解説者などとして活動する。

 講演で、山本さんは補欠だった小中学校や高校時代にも、こつこつと走り込みや筋力トレーニングを続けたとし、「常に準備を怠らず、努力を続け、良い習慣を持つことでチャンスをつかめる」と強調。決して順風満帆ではなかったプロ生活を例に「良くない時こそ転機はある。自分を信じて挑戦して」と訴えた。

 質疑応答では、野球部の生徒から苦しい時の心の持ち方について問われ、「闘争心を持って前向きに取り組むことが重要」と助言。質問した生徒(17)は「共感する言葉が多かった。闘争心と前向きさを忘れず、夏の大会に臨みたい」と目を輝かせた。

 質問した生徒の中から1人に、山本さんからサイン入りのレプリカユニホームがプレゼントされた。

高校生に向けて「準備して、挑戦して、チャンスをつかんで」と語る山本昌さん=同

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