水難事故想定し救助訓練 海水浴シーズン前に 茨城・ひたちなか

要救助者役(左)を波打ち際へ連れていく救助隊員=ひたちなか市阿字ケ浦町

夏の海水浴シーズンを前に、水難救助訓練が27日、茨城県ひたちなか市阿字ケ浦町の阿字ケ浦海岸で行われた。ライフセーバーを含めた関係者約40人が参加し、事故発生から救助までの流れを確認した。

訓練はひたちなか・東海広域事務組合消防本部と茨城海上保安部、県警ひたちなか署などが合同で実施。バナナボート転覆で10人が海に投げ出されたとの想定で、救助隊員やライフセーバーが、水上バイクなどで海面に浮かぶ9人を救助し、海岸で引き渡すまでの流れを確認した。潜水士の捜索訓練も行われた。

同消防本部の打越哲也次長は「訓練を積み重ね、事故が起きても関係機関と連携し、素早く救助できるように努めたい」と力を込めた。同市内では7月13日~8月18日、阿字ケ浦と平磯の各海水浴場が開設される。

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