ハズレのアボカドも大当たりに!アボカドの皮を使った苔玉が話題「ゴジラみたい」との声も

アボカドの皮を利用した苔玉が話題です。

アボカドの皮を器に

Xに投稿されたのは、半分に切ったアボカドの皮に苔を植え、苔玉に仕立てたもの。ゴツゴツした皮が岩肌にも見え、苔との相性もバッチリ。

制作者である「New草花あそび研究所」inoriさんにお話を聞きました。

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――アボカドで作品を作ってみよう!と思ったきっかけは?

inori:私は草花あそびの研究をしているのですが、今まで道端の植物や木の実だけでなく、ミカンやキウイ、ニンニク、トウモロコシなども工夫して遊んできました。アボカドは皮も種もとても魅力的なので、ぜひ、ぴったりな使い方を見つけて遊びたいと思っていたのですが、コンポストを始めて、アボカドの皮がとても分解しにくい物だと分かったんです。

実際、乾燥させればカチカチに硬くなり、また、皮の内側を湿らせておけば、いつまでもそのままの状態でしたでした。春に実験したんですが、なんと二ヶ月も腐らず、驚きました。

――そんなに長持ちするんですね。

inori:乾燥した皮は一年以上保ちます。苔玉にしても二カ月保っています。直射日光に当てるとアボカドの皮も苔も変色するので、私はキッチンの出窓(明るい日陰)において、一日一回水を掛けています。

――そもそもアボカドがお好きなんですか?

inori:はい。以前は二週間に一度くらいの頻度で食べていましたが、実験を始めて、週に二個ほど食べるようになりました。小さなアボカドにとても大きな種が入っていて、食べる部分がほんの少し!という時は今までガッカリしていたのですが、種の彫刻をするようになると、大きな種は逆に当たりになりました(笑)。

アボカドの種に彫られたマリア様
アボカドの種で彫られた土偶

切って中が黒くなってショック!なんて時も、まだ、皮と種で遊べると思うと少し救われます。

――真似して作りたい人にむけてアドバイスをお願いします。

inori:皮に果肉が残らないよう、食器を洗うようにスポンジと洗剤でよく洗いましょう。私は庭の苔を使ったので、虫が出てこないように完成した苔玉に植物由来の殺虫剤をスプレーをして、一日外に置いてから部屋に入れました。土は観葉植物用の土を使いました。底が丸くて転がりやすいので、麻紐を1円玉くらいの輪っかにして、その上に置くと安定するのでオススメです!

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ゴツゴツした不思議な質感は、まるで恐竜や怪獣のよう

SNSでは「これなら不器用な私でもチャレンジできそう」「真似したい!」「自然素材で良い」「ゴツゴツしてゴジラみたい」など大好評。切って真っ黒、巨大な種など、ハズレだったアボカドを活用できるのも、嬉しいポイントです。

『New草花あそび研究所』所長 inori X
https://x.com/kusabanaasobi

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