猫は子どもが苦手なの? 子どもが猫と良好な関係を築くためには?

子どもを見ると猫が逃げ出してしまう、子どもに猫がなつかない、という場面を見たことはありませんか?なぜ子どもを苦手とする猫もいるのでしょうか。今回は、ねこのきもち獣医師相談室の山口みき先生にお話をうかがいました。

猫が子どもを苦手とする場合に考えられる理由は?

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

――子どものことが苦手な猫もいるようですが、どのようなことが原因として考えられるでしょうか?

山口先生:
「猫の様子に構わず近づいてくる、触ろうとする、突然大きな声を出す、動きがダイナミックで予測不可能な行動をする相手を猫は苦手とします。とくに、神経質や臆病な気質の猫、シニア猫、子どものいない家庭で飼育されている猫は、子どもを苦手と感じる傾向があるでしょう」

子どもが猫に好かれるのはどんなとき?

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

――逆に、ゴハンをあげるわけでもないのに、猫に好かれる子どももいます。この場合は、どのような理由が考えられるでしょうか?

山口先生:
「子どもが猫に配慮をしている、相性がよい、お互いによい遊び相手である、などの理由が考えられます」

猫と子どもの距離を縮める方法は?

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

――猫が子どもを避けてしまう場合、子どもとの距離を縮めていく方法はありますか?

山口先生:
「子どもに、猫に対する振る舞い方を教えてあげてください。
猫から見ると人はとても大きい生き物で、急に近づいたり大きな声を出したりすると怖がってしまうこと。いきなり触ろうとするのも怖いと感じること。猫の気持ちも考えてあげること。猫が構われたくないときはしつこくしないこと。
そのうえで、ゴハンのあげ方やおもちゃを使った遊び方などを教えてあげましょう。
猫に対しては、安全な逃げ場を作ってあげること、そこには子どもを近づかせないことなどの配慮をしてあげましょう」

猫にとって苦手な行動が、子どもがとりがちな行動でもあることから、子どもを苦手とする猫もいるようですね。子どもが猫と触れ合いたいようであれば、猫に接するときのルールを少しずつ覚えてもらい、ゆっくり距離を縮めていけるようにしたいですね。

(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・山口みき先生)
取材・文/田山郁
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
※記事の内容は2024年5月時点の情報です。

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