髙島屋 柏店で初の女性店長に就任 花谷聡子さん<インタビュー>

髙島屋 柏店で初の女性店長に就任少し先のトレンドを提案できる百貨店に

髙島屋 柏店 店長 花谷聡子さん

出典:リビングかしわWeb

髙島屋に入社して35年。MD(マーチャンダイジング)本部にて、バイヤーを経験し、ファッションや化粧品、ラグジュアリーなどの統括責任者を担当。その後、グループ会社のアール・ティー・コーポレーション社長を経て、2024年3月1日付で髙島屋 柏店の店長に就任

2024年3月、髙島屋 柏店で初の女性店長に就任した花谷聡子さん。柏店の印象について尋ねると「首都圏に比べて地元の方の利用頻度が高いですね。お客さまの約3分の1が、週に何度も通ってくださいます」。食料品売り場に毎日足を運ぶ常連もおり、週替わりのイベントや新鮮な品ぞろえなど、飽きさせない工夫が必要だとか。「日常使いと贈答品、どちらのニーズも対応しなければなりません」

着任してまず行ったことは、館内掃除の徹底。その心は? 「掃除が行き届いたキレイな店舗で接客することは、小売業の基本。つい後回しにしがちですが、ショーケースが曇りひとつなくピカピカに磨かれていることは、良いお店のバロメーターだと思います」。午前中は館内に足を運び、約2時間かけて巡回。気になる箇所は自ら掃除をし、スタッフとコミュニケーションを取ります。「売り場を回ると気づくことがたくさんあります。買い物動線、ディスプレイ、商品構成など、日々の掃除を丁寧に行うことで客観的な視点が自然と身に付きます」

郊外の大型ショッピングセンターやネット通販が増え、ショッピングも多様化の時代。「ここでしか手に入らない逸品、バックストーリーのある商品など、特別感のある品ぞろえが百貨店には求められていると感じます」と花谷さん。柏近辺や千葉の良いものを発掘し、ネットワークを生かして他のエリアに発信したいと意気込みます。「食料品は体に良いもの、時短料理に役立つ冷凍食品など、お客さまの細かいニーズに応えていきたい。一方ファッションは、定番だけでなく、ちょっと先の流行を提案するゾーンをつくれたら…」と、今後の展望を話してくれました。昨年50周年を迎えた髙島屋 柏店からますます目が離せません。

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