炎天下に子犬を遺棄 車内に愛犬を残してビーチへ 無事救助も飼い主たちの信じられない行動に憤りの声【米】

猛暑の車内に犬を残すと命の危険が(写真はイメージ)【写真:写真AC】

じわじわと気温が上がり、外を出歩くのが厳しい季節になりました。暑さを感じるのは犬も同じです。アメリカでは、炎天下で犬が放置される事件が立て続けに発生。犬は無事保護されるも、信じられない状況に憤る人が続出しています。

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ペット用キャリーケースに入った8匹の犬を遺棄

アメリカ・テキサス州タラント郡にある保安官事務所に、市民から通報がありました。この日はひどく暑い日で、外の気温は37度を超えていたそう。そんな猛暑のなか、ペット用のキャリーケースに入れられた8匹の子犬が野原に遺棄されているというのです。

保安官が現場へ行くと、キャリーケースのなかには水も入っていない状態でした。子犬たちは全員無事に保護され、保安官が子犬たちを抱き上げる写真がフェイスブックで公開されると、「あなたがしてくれたすべてに感謝!」「彼らに家族が見つかることを願っています」などの声が。

ほかにも、「うんざりする! なんでこんなことをするの!!」「誰が彼らを閉じ込めたのか見つけて、なんとかするべき」「先週も同じような状況を見た」「かわいい無邪気な赤ちゃんたちに、こんなことをする人は本当に気持ち悪い!」など、子犬たちを捨てた犯人に憤りを覚える人からの声も寄せられました。

その後、子犬たちはフォートワース動物保護管理局で保護されることに。健康診断を受け、近々、新しい家族に引き取られる予定だそうです。

数週間には車に犬が残されていた事件も

アメリカでは数週間前にも同様の事件が起きていました。フロリダ州ニュースマーナビーチでは、ビーチに出かけていた飼い主が、犬を車に乗せたまま放置。通報を受けて現場に向かったニュースマーナビーチ警察署の警察官によると、犬は約1時間、車の中で過ごしていたといいます。

また、警察官によると、車の窓は少し開いていたけれど車内に水は残っておらず、「車内温度は相当な暑さだった」とのこと。救助の様子をとらえた映像には、犬が激しく息をきらせながら、窓の隙間から必死に逃げようとする姿が。喉もカラカラの状態で、警察官が窓の隙間から水を与えると、犬は必死に水を飲みました。

犬は救助され、サウスイースト・ボルシア動物愛護協会に移送。その後、犬の飼い主に対する告訴状が州検察局に送られました。

日本でも過去に、炎天下で犬を車内に放置した事件が発生しています。犬や猫などを車に乗せる際には、エアコンで車内を涼しく保つようにしましょう。また、いつでも水分補給ができるように水を持ち歩くのも忘れずに。車内に残したままにしないよう、車から降りるときの確認も徹底しましょう。

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