「がれき撤去進みバスの通行が可能に」能登半島地震から半年『社会福祉協議会募集の市民ボランティア』ようやく現地へ 宮城・石巻市

能登半島地震の発生から7月1日で半年となるのを前に、がれきの撤去などに当たるボランティアが、宮城県石巻市から石川県に向けて出発しました。

石川県志賀町に向かったのは、石巻地域の住民ボランティア19人です。

ボランティア: 「東日本大震災の時に遠くから応援に来てもらいすごく助かった。お返しという気持ちです」 「なかなか車も今まで入れなかったようだが、道路も改善されたようでやっとお手伝いできる」

地元の社会福祉協議会が募ったこのボランティアは、能登半島地震の直後から実施を検討してきましたが、現地で活動できる環境が整っていないことから実現できずにいました。

その後、がれきの撤去が徐々に進みバスの通行が可能となったため、今回、初めて派遣することになりました。

石巻市社会福祉協議会地域福祉課 峯田貴博課長補佐: 「市民から自分たちが出来ることを早くやりたいという声があった。ようやく現地を確認して安全に活動できるということになったので今回企画した」

派遣期間は3日間ですが、石川県まで車で10時間ほどかかるため、現地でがれき撤去などの活動が出来るのは、29日の1日だけです。

ボランティアが向かった石川県志賀町では、能登半島地震で2人が死亡、104人がけがをしました。また、住宅の被害はこれまでに7369軒、確認されています。そして6月17日時点で、町内5ヶ所の避難所で、まだ123人が生活しているということです。

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