市原隼人「こんなに迷いながら作品に向き合ったのは初めて」 詐欺師たちの世界を描いた『ダブルチート 偽りの警官』を語る

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WOWOW×テレビ東京の共同製作連続ドラマ『ダブルチート 偽りの警官 Season2』の完成披露試写会が6月27日、都内で行われ、主演の市原隼人、共演する淵上泰史と陣内孝則、波多野貴文監督が出席した。本作は、近年ネットの普及とともに拡大し続ける様々な詐欺被害をテーマにした、正義と悪を使い分けながら、法では裁けない悪を裁くクライムエンターテインメントだ。

向井理が法では裁けない相手ばかりを狙う“詐欺師K”の顔を持つ交番勤務の警察官・多家良啓介を演じたSeason1に続き、Season2では、市原演じる主人公・田胡悠人が、特殊詐欺罪の刑期を終え、出所後に詐欺会社・ライドクリーンに入り込む。圧倒的な詐欺の知識とセンスを武器に、成り上がっていく田胡の目的とは……。

市原は「こんなに迷いながら、逡巡しながら作品に向き合ったのは初めて。答えを求めるほど、求める答えが遠くなる感覚だった」と二面性を持つ主人公の役作りに苦労したと告白。「そんな悩みを役に、そのまま投影することがアプローチになった。形ではなく、感情で深く考え、見られ方ではなく、あり方・生き方を大切にした」と振り返った。

市原隼人

陣内が演じるのは、500億円もの大金が動く国家事業に絡む詐欺師・海藤周。市原にとっては、親子役を演じた『チェケラッチョ!!』以来、18年ぶりの共演となり、「すごくうれしいですし、これぞ役者の醍醐味。少しでも大人になった自分を見てもらい、胸を借りてお芝居させていただいた」と喜びを語った。

一方、陣内は「初めて会ったのは(市原が)19歳のとき? 当時からずっと主演を張る人だなと思っていたし、大人としてセクシーになっている。役に対する熱量がとにかくすごいです!」と市原の成長に目を細めた。

陣内孝則

なお、陣内はこの日、本作のクランクイン前に、肺がんの手術を受けていたことを、公の場で初告白。「ドラマを降りるかっていう話も出たが、先生から手術して1週間自宅療養をすれば、次の日から仕事に行っていいと言われた。なんなら、術前より元気なくらいですよ」と豪快に笑い飛ばしていた。

共演する淵上は、「僕と市原さんが一番(年齢的に)下になるほど、大ベテランばかりの現場で緊張感があった」と振り返り、「台詞量、専門用語の多さもあって、それに伴う緊張もあったが、陣内さんがカットのたびに、ひとネタで和やかにしてくれた」と感謝していた。

取材・文・撮影:内田涼

<番組情報>
『WOWOW×テレビ東京 共同製作連続ドラマ ダブルチート 偽りの警官 Season2』

6月29日(土) 22:00~WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで放送・配信スタート

公式サイト:
https://www.doublecheat.com/

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