アールティ、移動ロボット学習キット「Pi:Co V2」を新発売

by 正田拓也

小型移動ロボット学習キット「Pi:Co V2(ピーコ ブイツー)」

株式会社アールティは、小型移動ロボット学習キットの新製品「Pi:Co V2」(RT-PH002)を6月25日に発売した。センサーやモーターを内蔵し、Arduino IDEによる移動ロボットの基礎技術習得やマイクロマウス競技の教材など、学生の学習用としても使える移動ロボット。アールティロボットショップでの販売価格は6万円(税込)。

アールティは教育・サービスロボットの自社開発、受託開発などを行っている。Pi:Coシリーズは、2008年6月にマイクロマウス競技のハーフサイズとなる初代Pi:Coを発売、2011年に現在のClassicモデルの初代となるPi:Co Classicを発売、今回発売の「Pi:Co V2」はマイクロマウス規格の2代目モデルとなる。

「Pi:Co V2」は移動ロボットの学習に活用できる

Pi:Co V2は組み立て済みで、工具やはんだ付けは不要。パソコンとUSB Type-Cケーブルで接続することで使い始めることができる。充実した解説マニュアルとサンプルプログラムが提供され、ロボットやプログラミングの初心者でも動かすことができるという。

さらに、豊富な開発サンプルプログラムを提供することで、マイコンボード用の開発環境のArduino IDEを使い、基本的なモーター駆動やセンサーの読み込みといった基礎知識習得や、サンプルコードによる迷路解析のAI利用方法を学ぶことができ、CまたはC++による開発の学習にも対応する。オープンソースのロボット開発ミドルウェアのROS(Robot Operating System)に対応したmicro-ROSのリリースなど、小型移動ロボットの開発環境もサポートする。

「Pi:Co V2」のスペックは、CPUモジュールとしてEspressif Systemsの「ESP32-S3」を搭載、本体のサイズは60×39×39mmで重量がバッテリー込みで60g。バッテリーは専用リチウムポリマー電池で容量は3.7V 2600mAh。バッテリーは本体の充電機能で充電する。赤外線LEDを用いた距離センサーを4基搭載し、走行用にはステッピングモーターを2基搭載する。

マイクロマウス競技での「Pi:Co V2」

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