生鮮食品のスピーディーな輸送を実現するコールドチェーンパーク―中国

広西北部湾国際生鮮コールドチェーンパークは立地条件を生かし、コールドチェーン物流の効率を大幅に高め、物流コストを効果的に低減している。

広西チワン族自治区の北部湾国際生鮮コールドチェーンパークにある氷点下18度の冷凍倉庫のラックには、パンガシウスやエビ、タチウオ、イカといった各種生鮮食品が整然と並べられていた。そして、フォークリフトがその中を行き交い、商品を運んで、トラックに積み込んでいた。これらの生鮮食品は、早ければ数時間で、遅くても数日で、中国各地の人々の食卓に並ぶ。

従来のコールドチェーン物流パークと異なり、広西北部湾国際生鮮コールドチェーンパークは、その立地条件を活かして、「通関地+シー・アンド・レール+コールドチェーン」という強みを形成し、コールドチェーン物流の効率を大幅に高め、物流コストを効果的に低減している。パークの総投資額は約40億元(約880億円)で、敷地面積は120ヘクタール。パークを核心ベアラプロジェクトとした防城港国家中核コールドチェーン物流拠点は2023年に国家中核コールドチェーン物流拠点建設リストに組み込まれた。

プロジェクト一期の運用がすでに正式に始まっており、二期も現在、準備作業が進められている。全てが完成すると、保管エリアと加工エリアの大きさは合わせて120万立方メートルとなり、1年間に40万トンの生鮮食品を加工・保管する能力を備えるようになる。そしてその場合の取引額は年間300億元(約6600億円)を超えるようになるとみられている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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