2024年4月の車両パンクの原因判明 札幌市営地下鉄南北線

札幌市交通局は、2024年4月に発生した営業運転中の南北線の車両のタイヤがパンクした問題について、詳しい原因が判明したとあきらかにしました。

2024年4月22日、札幌市営地下鉄南北線で、麻生駅から真駒内駅に向かう列車のタイヤが麻生駅付近でパンクしました。

札幌市交通局によりますと、2年前から麻生駅から北34条駅の間で、設置から50年近く経過した列車の進行方向を変える「転てつ機」の交換工事が行われていて、機器を段階的に解体して搬出しています。

パンク事故が起きた際はタイヤが通過する部分の部品の一部を残して運行していましたが、この部品を支える台の1つである「下限ストッパ」に振動や経年劣化による亀裂が発生し折れ曲がったことによって、タイヤが通過する部分に残していた部品が傾き、タイヤに接触してパンクしたと発表しました。

転てつ機の交換は来年度以降も続くため、札幌市交通局は「経年劣化が想定される下限ストッパを更新した上で機器の更新を行うなど、さらなる安全対策を検討する」としています。

このタイヤのパンクでは、180本の列車が運休しておよそ3万人に影響が出ました。

タイヤホイールや代替輸送などにおよそ1300万円の費用がかかったということです。

※画像 提供:札幌市交通局

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